1年生の復習をかねて数学の計算問題をやらせてみたところ、基本的な計算力があやしいことが分かりました。計算力は筋トレと一緒で繰り返し手を動かすのみです。「20分数学」で改善を図りました。
夕食後やお風呂前後の隙間時間に、「20分数学」というトレーニングを続けています。これは、リビングで、テレビなど生活音のある中、カレンダーや広告の裏紙などを使って、問題を解かせるというものです。
「数学の勉強をしよう」というと構えてしまい、「宿題があるから~」と逃げられてしまうことが多々ありました。そこで、「20分」という中途半端な時間を設定することで、「ちょい勉」をしやすくしようと思いました。
仕事においても、突然の打ち合わせは大変迷惑なもので、たいてい嫌な顔をされますが、「10分で終わりますので、ちょっとだけ今からいいですか」というと、OKをもらいやすいことを経験的に知っていました。たまに、自分の用件が終わるまで30分くらい打ち合わせをしちゃったりするのですが、分刻みで忙しい人は組織に1割くらいしかいませんので、時間がオーバーしても苦情にならないどころか、相手が雑談を始めることが多々あります。
「20分数学」も名ばかりでたいてい30~40分くらいの勉強となります。しかし、軽く始めたものに対し人は経過時間を検証しないもので、長男も時間オーバーになっていることに気づかず、勉強をしてしまう(させられてしまう)のです。
さらに、ノートではなく、カレンダーの裏紙などをあえて使うことで、ちょっとした感を演出し、着手までのハードルを下げています。
その日は、このような問題を出しました。20分といっているので、4問です。
図 ある日の20分数学で解いた問題
まず、1回目。そうですね、所要時間は5分くらいはかかったでしょうか。ペンはところどころ止まっていました。
図 1回目の答案用紙
「時間をはかるよ」といったので、焦りもあるのか、2問間違っています。(1)は約分を忘れています。反射的に約分する癖がまだ身についていません。また、計算の途中で7/9ー1/3の計算がありますが、わざわざ分母を27にしています。「9」と「3」を見たときに感じていないのですね。(2)はマイナスの計算を誤っています。『ー□+□』といったパターンがちょっと苦手なようです。
すぐに、2回目にチャレンジさせました。
図 2回目の答案用紙
なぜか(2)から解いています(笑)。
解く時間は短くなりました。(1)はまた間違っています。分母を27にすることはなくなりましたが、7-3をケアレスミスしています。やはり計算力があやしい。
すぐに3回目にチャレンジさせました。
図 3回目の答案用紙
ようやく全問正解となりました。ペンは流れるように動き、反射的に問題を解けるようになりました。
少しは基礎学力が向上したのではないかと思います。また、ペンを動かすスピードも分かってきたようです。「まさか・・・、なぜ・・・」という間違いがありましたが、間違ったことを責めても意味がないので、改善ポイントのみを指摘し、とにかく繰り返し解かせていこうと思います。
- 「20分」という時間設定や生活の隙間時間を使って軽い感じで勉強をさせる
- 計算問題は同じ問題でよいので繰り返し解かせる
- 答えだけをチェックするのではなく、途中の計算プロセスを丁寧に見ることで無駄な作業の有無や弱点を把握できる
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