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自分の子供をを塾無しで自宅勉強のみで如何に学力を高め、ひいては成績の向上をどのように実現していくか。このブログでは日々の指導方法やちょっとしたコツ、教育する親としての想い、葛藤をつづります。

1.勉強視点での私の生い立ち

私、「マルス」の簡単な自己紹介をさせていただきます。

子ども2人(長男:中1,次男:小4)の4人家族です。長男、次男ともに地元の公立学校に通っています。住まいは地方ではあるものの、政令指定都市の中心部でして、まぁまぁの都会です。

私は普通の会社員です。学歴は地方の国立大(いわゆる旧帝大)の大学院(修士)、それから縁あって、東京にある私大の大学院(修士)を卒業しています。

私は地頭がよい方ではなく、学生時代は授業についていくのがやっとでした。特に大学は頭(CPU)ではなくガリ勉(メモリ)で入ったため、周囲の優秀な友人たちについていけず、挫折感を味わうとともに授業は恐怖でした。また、私は田舎育ちで、周囲に大学を卒業した人はおらず、ロールモデルや学術的な情報ソースは皆無でした。パソコンは大学3年生の物理学実験で初めて触りました。マウスの使い方を知らなかったのは300人近い学生のうち、私だけではなかったかと思います。

信じられないと思いますが、お風呂は薪を割って沸かしていました。大学受験のとき、夜中にお風呂に入ろうとすると、保温機能などないのでお湯はぬるくなっています。新聞紙と枯れた松の葉っぱを組み合わせ着火し、薪をくべます。土日に父と一緒にトラックで新築の工事現場に行き、大工さんにペコペコ頭を下げながら切り落とされた端材をもらい(新木は長時間燃え続けるので最高なのです)、その足で松林にいって、木の根元から松の葉を集めて持ち帰るのが私の家タスクでした。お風呂を沸かす30分で英単語がいくつ覚えられるか、数学の過去問1つ解けるのに、といつも感じていました。また、農家の仕事もあったため春の育苗用の土づくりから真冬の大根の寒風干しまで、サラリーマン家庭の子供にくらべてハンディキャップがありました。

そんな私は生涯を通して、学習塾に通ったのは中学の部活が終わってからの半年くらいだけでした。〇〇大進学会という塾でした。現役の大学生が塾講師で来ていましたが、関西弁で説明が早く、何を言っているかよく分からなかったと記憶しています。経済的に厳しい中で学費を捻出してくれた両親には申し訳なかったです。しかしながら、みんなと同じ時間・空間で勉強したことで安心は得られていたと思います。

2.自分の強みを活かす

なぜとくに勉強の才もなく、そして周囲よりも勉強時間の確保にハンデのあった私が、大学院まで卒業することができたかというと、それは「物事を継続して行う」才能がちょっとだけあったからだと思います。中学校三年生から会社勤めをしている今現在まで、私の周りには常に地頭のよい人がいました。したがって、その人たちとの競争に勝つため、競争優位を維持するため、戦略が必要でした。

もちろん当時は「戦略」といった高尚な概念など持ち合わせているはずもなく、今振り返ってそう思っているだけです。ただ、なんとなく「継続する」「コツコツ送りバントを積み重ねる」のが自分の強みだとはうっすらと認識していました。そこで、この強みを活かして、受験でよい大学に入ったら田舎から、貧困から脱却できるかもしれないというチャンスを獲得しようと考えました。今考えますと、無意識に強み×機会というクロスSWOTをしていたようです。

3.ブログのきっかけ

子どもが中学生になり、最初の中間試験がありました。中学校の勉強は授業を聞いていれば五教科で普通に400点くらいはいくだろうと思っていたら、結果は300点をちょっと超えるくらいでした。特に数学は50点いっていませんでした。最初に習う「正負の数」でこの点数だったので、あまり勉強は得意ではないのだなと、子供の個性として受け止め、特に何も言わず、子供の主体性に任せることにしました。あとは彼の人生なので、自分で生きる力を身に着けていってもらうスタンスをとりました。

しかしながら、ある日、子供と本屋に行ったところ、「この本を買ってほしい」と長男が1冊の本を持ってきました。それは、吉野源三郎「君たちはどう生きるか」でした。表題だけは知っていたものの、私は読んだことがありませんでした。マンガ以外買い与えたことがなかったので、おかしなこともあるものだと買ってあげました。

変化はその数日後から始まりました。

長男から、「勉強を教えてほしい」と言ってきたのです。「もちろんオッケー♪」と軽い感じで始めましたが、それが仕事後の高ストレス、親としての自己嫌悪、そして福沢諭吉先生の「半学半教」精神をあらためて実感する貴重な経験になっていきます。

子育ての思い出に、そして親として子供の可能性を広げてあげようと思い立ち、5教科で300点前後のわが子を、塾無しで、私の勉強方法を教えることでどこまで成績を伸ばせるかチャレンジすることにしました。定量目標として、400点越えを目指してみることにしました。

このブログでは、具体的にどのように勉強を教えていったのかをつづっていきます。今現在(中学1年の3学期)でもちろん目標には達していません。しかしながら、1学期からちょっとずつ、確実に成績が向上してきています。同じような学力のお子さんをお持ちの方や、経済的な理由などで塾に行かせられない方などが対象になろうかと思います。どのように勉強を教えたらよいか、どのように子供と接していけばよいか、悩んでいる方がいらっしゃいましたら、参考にしていただければ幸甚です。

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