長男の英検4級の勉強を覗いてみると、手紙文にチャレンジしているところでした。解き終わったタイミングを見計らい、ちょっとだけ解き方、考え方を教えました。
長男が取り組んでいた問題はこちらです。これは日本英語検定協会のホームページから見ることができます。【英検4級、2021年度 第3回から抜粋】
図 本文
図 設問
まず、手紙文では、手紙の出し手と受けてに着目します。
すでに学校で習っていると思いますが、英語の氏名の呼び方は日本語と逆で名前が先です。「鈴木一郎」さんの場合は次のようになりますね。
Last nameはFamily name と呼ばれることもあります。
たいていの問題は設問でFirst nameを使います。この問題でも「Rita」「Dana」と書かれていますね。つまり「Alvarez」や「Carpenter」といった苗字はスルーしてもOKです。問題本文の冒頭「Rita」と出てきたら名前だけを鉛筆で囲い、苗字は見ない。数秒の時間と脳のメモリの節約になります。
次に、「From A to B」に着目します。これは一生のうちに何万回と見る熟語です。
From A to B
AからBまで、AからBへ
例) It is one kilometer from the station to my house.
駅から私の家まで1kmあります。
このフレームワークを使って情報を構造化して整理します。つまり、「誰から」「誰宛て」の手紙なのかをしっかり頭にインプットします。慣れるまでは余白に書いてもいいです。(もちろん赤字でなくていいです)
図 情報整理の例
手紙の中で一人称「I」は「From」の箇所に書かれた人物です。「From の人が書いている手紙なんだ」を集中力を高めて理解しましょう。
これは解き方のコツ(1)「情報を減らす」と少し共通します。
例えば問題文の設問(29)を見てください。
On Sunday, Dana will
とあります。これを見たら、すぐに「on Sunday」で本文をサーチ(search : 探す、捜索する)します。Danaが一人称になっているので、Danaが書いている手紙に絞ってもよいですが、本文の文章量は多くないのでそこまですることもないと思います。
本文を見るとすぐにヒットすると思います。
…, but I’ll do that on Sunday.
見つかったらすぐに前後の文を見ます。「clean」することが読み取れると思います。
ここでのコツは単語そのものではなく、単語の意味・概念でサーチすることです。私はこの場合は「Sunday」ではなく「曜日」という概念でサーチしました。
すると最初に「Saturday」がヒットしますので、「答えが近くにあるかもしれない」とサーチをやめ、読み込み作業に移ります。
また、(28)の設問では
Ritaのおばあちゃんはどこでgrow up したのか
を問われています。「grow」で検索するのではなく、「育った場所、ルーツ」といった意味の単語をサーチします。この場合は「born in Mexico」でヒットすると思います。
そうしたらこの検索結果だけで判断せず、つづいてその箇所の前後の読み込み作業に移ります。すると、すぐ後に「, but she grew up in California」が読み取れ、答えにたどりつけると思います。
難しい問題が入っていますと、本文を何度か見直すことになります。その度に最初から丁寧に読んでいては時間が足らなくなります。「単語でサーチ」により時間を効率的に使いましょう。このテクニックは特にTOEICでは必須のテクニックになります。今のうちから覚えておくといいでしょう。
- 情報を減らす
First name をチェックする - 情報を整理する
From A to B で「誰から誰宛ての手紙なのか」を理解する - 設問に出てくる単語で本文をサーチする
ピンポイントのサーチ(探索)で時間とエネルギーを節約する
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