子どもの隣で勉強を教えていて、何とかならないか、と思うことがあります。その一つが、「字」の書き方です。ちょっと厳しすぎるかなぁと思いますが、将来、人の安全につながる可能性はゼロではありませんので、しっかり指導しました。
長男の字が汚い
数学を教えているときのこと。特に、「6」と「0」の判別が難しい。1行目は私の字。二行目以降が子どもの字です。
図 長男のノート抜粋
ケアレスミスにつながるから字を丁寧に書きなさいと言っても、なかなか直りません。こうしたやり取りは数ヵ月は続いたでしょうか。直らない一因として、丁寧に書く必要性は理解するものの、納得をしていないからなのでしょう。
習字に通わせればよいのでしょうが、部活をやりながらですと、困難です。あぁ、小学生のうちにやらせておけばよかったか。まぁ仕方ないですね。
字が汚いまま大人になるリスク
私は長男に次のような話をしました。
マルス
数字って大事なんだよ。人の命に関わることなんだよ。
え、どういうこと?
長男
マルス
高いビルの建設現場で作業している風景をみたことあるでしょ。その人たち、命綱を付けているのは知っているよね。
うん、なんとなく分かる。万が一、落ちてもケガをしないようにでしょ。
長男
マルス
ビルの高さだったら、ケガでは済まされないよね。命を落とすかもしれない。だから、そのロープはまさに命をつなぐ大切なものなんだ。ロープを作っている会社では、出荷前に強度試験を行い、きちんと所定の強度が保たれているかチェックします。
ふむふむ。
長男
マルス
もし、その試験結果を記載するときに、このように「6」と「0」を書いたとして、最悪の場合、不良品を合格と判定してしまうかもしれない。
たしかに。。僕は読み取れるけれど、他の人が見る場合、間違っちゃうかもしれないね。。
長男
マルス
そうなんだよ。ちょっとケースは違うけれど、お父さんは、死亡災害に遭遇したことがある。まだ若い男性でした。その現場に、子供を抱っこした奥様が来て、泣き崩れるのを見たことがあります。時間は巻き戻すことができない。もしかすると、そういった悲しい事故につながるかもしれないから、特に数字は見やすくかきましょう
。。。
長男
その後、面白いことがありました。私は車を運転しているとき、たまに「歩行者ヨシ」と確認しています。それを子供はなんとなく見ていて覚えたのでしょう。
子供がお風呂にお湯をはる際、バスタブの栓を閉じ忘れることが何回かありました。その都度、𠮟りつけますが、忘れた頃にまた再発する事象でした。見たいテレビの途中で急いで作業をするのでそうなってしまうのでしょう。
しかしながら、今回の話をしてからというもの、お風呂場から「栓ヨシ!」と聞こえてくるようになりました。そっと覗くと、栓をしたあと、指差し呼称をしていました。おお、勉強の思わぬ副産物。
恥ずかしいことではないのでこれから遭遇する人生のいろいろな場面で活用してほしいです。
まとめ
- 数字が汚いと、将来、安全にかかわるリスクが大きくなる
- 自分ではなく、人が見るという意識をもって今のうちにきれいに書けるようになることが重要
コメント