中学1年生の夏頃に教えた内容です。基本的な内容であるため、何度も深呼吸によりアンガーマネジメントをした事例です。単純に計算力が身についていないことが分かりました。計算の筋トレをすれば容易に克服できますので、繰り返し教え乗り越えさせました。私のキャパシティーが試されました。。
「文字と式」の単元の計算問題をやらせてみました。
長男の実際に解いた計算プロセスはこちらです。
図 長男の計算プロセス
第2項で、マイナスの掛け誤りです。頭の中でやることがまだできないようなので、マイナスがあるときは( )をつけなさいと教えました。
図 カッコを付けさせて、再度解かせてみた
マイナスでの外しは直りました。しかし、第1項。二行目と同じことを繰り返し書いています。これでは本番で1手無駄となります。「すぐに約分できないか」との視点がないことが分かりました。
別の問題です。このように解いていました。
図 別の問題を長男が解いた様子
( )をつけるところはよかったのです(よくぞ気づいた!)
しかしながら、ここでペンを止めてしまったのです。
数学的に間違いではないので正解ですが、テストでは減点にされてしまうでしょう。これはもったいないですね。
それよりも、そもそも初手で、3で割らないか。。常に、「約分して簡単にしよう」との視点が欠落していることを再認識しました。まぁこれは慣れですね。
「マイナスの外し」や「約分」という視点。まさかこのスキルが身についていないとは思いませんでした。思わず、「なぜこんなことができないんだ」と強めに言ってしまいました。しかし、それは自分だけの視点でのみ物事を考えてしまっており、よくないと反省しました。教育の目的は、論理力をつける、成績を向上させる、といったことであり、𠮟りつけることではありません。
昨今、新たなサービスを考える手法として、デザインシンキングが流行りです。デザインシンキングで大切なのは、観察により徹底的にお客さまの視点に立ってサービスを組み立てることです。
王様は社長ではなく、お客さまです。このことを思い出しました。
スキルが身についていないという現実を素直に受け入れ、子供の視点に立ち、忍耐強く一緒に乗り越えることが重要だと考え直しました。
今回紹介した問題は、5回繰り返し解かせました。そして、翌日、リビングで朝食前に解かせました。スピーディーに解けませんでした。夜も解かせましたが、まだ無駄な手数がありました。忘れた頃にまた解かせようと思います。
- 子どもの計算のプロセスをチェックしてみる
- 思いのほか計算力がついていないことが分かったら、類似の問題を何度も解かせ、このタイミングで強制的にスキルアップさせる
- 子どもが出来なかったとしても、そこを上から叱るのではなく、忍耐強く、なぜ出来ないのかを膝詰めで教える
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